激石波

巡防営守衛
報告します。昨日酉の刻から本日寅一つ時にかけて、主な市街地の住民のうち八割は丙号移動区画まで安全に避難完了いたしました。
しかし一部の民衆は、公務や財産等の理由で留まっています。
巡防営哨官
彼らに手早く仕事を片付け、財産に執着せず避難するように催促しろ。最終期限まではもう時間がないぞ。
巡防営守衛
はっ!
巡防営哨官
それと、各歩哨所での検査を強化するように。どんな不審者や異常事態を見つけても、直ちに校将に報告しろ。
巡防営守衛
承知しました!
ズオ・ラウ
百灶ではもう避難誘導が始まっているのか……司歳台には、歳の陵墓に関する最新情報が入っているのだろうか。
見回りが多いな……極力目立たないようにしないと。
……迂回しよう。
あの人は――
ズオ・ラウが歩哨所を避けて歩いていると、次の角の騒々しい雑踏の中に、ここにいるはずのない人影が見えた。
覆面の持燭人
ズオ・ラウ。
ズオ・ラウ
あなたは……
失礼ですが、その……先輩、お名前を伺っても?
覆面の持燭人
邙山町と界園の件については、司歳台もすでに把握している。私は命令を受けてここへと迎えに参じた。
ご苦労だったな、長旅で疲れただろう。まずは休むといい。
ズオ・ラウ
お気遣い感謝します。
ですが、私は印を司歳台に届け、鎮撫の儀式の詳細を監正様に報告しなければなりません。ここで気を抜くわけにはいかないのです。
覆面の持燭人
鎮撫の儀式が完了した証を渡す程度のことに、それほどの懸念は不要だろう。私が代わりに渡しておく。
詳しい報告書については、戻ってから書くといい。後々提出しても遅くはない。
ズオ・ラウ
ですが……
ズオ・ラウの指が、無意識にポケットの中の印をなぞる。
ズオ・ラウ
今回の事情は極めて特殊なため、私自身が印を提出し、監正様に直接説明せねばなりません。
覆面の持燭人
ここに司歳台監正直筆の書状がある。これでもまだ疑うのか?
ズオ・ラウ
……
覆面の持燭人
ズオ・ラウ、あなたが常に職務と真摯に向き合っているのは知っている。だが、目下の情勢は複雑なのだ。それほど頑なになる必要はない。
ズオ・ラウ
申し訳ありません、先輩。あまりに急なことで、なぜ任務がそのように変化したか理解が追いついておらず……
監正様のご命令を疑うつもりはありません。であればこそ、せめて私も共に司歳台へ赴き、監正様とお会いして直接事情を伺いたいと考えております。
覆面の持燭人
……
ズオ・ラウ
先輩……これはどういうおつもりですか?
巡防営守衛
公務を妨害している者がいるのでしょうか?
覆面の持燭人
待て……今は手を出す必要はない。
ズオ・ラウ
司歳台と巡防営が連携するほどの状況は初めて見ました。
覆面の持燭人
言っただろう、情勢は複雑だと。諸事務はすべて戦時下の制度に準ずる。
ズオ・ラウ、我々がこれ以上議論しても、いたずらに動くべき時機を見失うだけだ。
私とて上から命を受けて動いている身。疑問があるのなら、後々監正様に伺えばいい。
ズオ・ラウ
「上から命を受けて動いている」と……恐れながら、先輩は一体どなたのご命令を受けたのですか?
覆面の持燭人
……軍事機密ゆえ、みだりに口に出すことはできない。ズオ公子も軍中の出であるなら、その道理を知らないわけではあるまい。
ズオ・ラウ
……
司歳台の擁する三百の持燭人は、互いの出自や経歴を知り得ないはず。
なぜあなたは、私の経歴を知っているのですか?
……一体何者だ?
覆面の持燭人
……
捕らえろ。
???
……いけっ!
巡防営守衛
なっ――!?
膠着状態の中、墨色をした球体が彼らの前に突然転がり落ち、瞬く間に灰黒い煙をもくもくと噴き出して辺りを染めていく。
巡防営守衛
待ち伏せだ! 防御陣形を取れ!
???
モタモタしてないで逃げなさい!
ズオ・ラウ
あなたは――
……仕方ない!
そう言うや否や、ズオ・ラウは屋根に飛び乗った。
覆面の持燭人
……追え!
ズオ・ラウの背後から続々と足音が響き、兵士数人が彼の消えた方向へと一斉に向かっていく。
警戒する巡防営守衛
皆さん順番に並んでください! まだ時間はあるので、押さないように!
真面目な学生
もう一度思い出してみて。机の上に置いてきちゃったんじゃない?
慌てる学生
……あ、そうかも! きっとそうだ!
警戒する巡防営守衛
学生さん、どうしましたか?
慌てる学生
しゅ、守衛さん!
俺たち、さっき外で実験を終わらせて、避難の話を聞いたばかりで……
真面目な学生
大切なものを学校の実験室に置いてきちゃったんです。すぐに戻ってきますから! 取りに行かせてもらえますか?
警戒する巡防営守衛
今は緊急事態です。大切なものと言われましても……
真面目な学生
すごく大切な実験データなんです! 何年もかかってようやく記録できたんですよ!
この課題をやり遂げれば、もしかしたら、もしかしたら……
警戒する巡防営守衛
……学生証を確認します。その後あちらで安全検査を。
学生たち
ありがとうございます、守衛さん!
警戒する巡防営守衛
そうだ、データが確保できたら、学宮の職員と一緒に避難をお願いします。それと、必ず一日以内に百灶を離れてください。
学生たち
はい!
警戒する巡防営守衛
そちらのお嬢さん、お待ちください!
チェン
私か?
警戒する巡防営守衛
現在、百灶全域で避難が始まっています。特別な事情がない限り、立ち入ることはできません。
お嬢さんは何かご事情が?
街に入る列に交じってゲートを通ろうとしたチェンだったが、目ざとい守衛が彼女を見つけ、すぐさま近寄ってきた。
チェンは包んでおいた赤霄をさりげなく後ろ手に隠した。
チェン
私は……伯父を探している。
かなりの高齢でな。足腰が不自由なのに、荷物ばかり多いんだ――それで、私は伯母に頼まれて彼を迎えにきた。
警戒する巡防営守衛
ん? しかし戸部が先日避難命令を出した後、百灶で一人暮らしをしているお年寄りは全員避難したはずですが。
チェン
……伯父は百灶に住んではいない。中秋に合わせて龍門から都の観光に来たんだ。
伯父は……人の言うことを聞かないし、人付き合いも悪くてな。一昨日からずっと旅館にいて、私の迎えを待っているんだ。
警戒する巡防営守衛
……少し身分証を拝見してもよろしいですか?
チェン
……ああ。
警戒する巡防営守衛
龍門の……チェン・フェイゼ……龍門近衛局の元上級警司。
現在は……感染者?
チェン
……ああ、病気のため退職した。何年も前のことだ……
警戒する巡防営守衛
敬意を表します。どうぞお通りください。
もし伯父上が見つからなければ、近くの守衛に助けを求めてください。
それと、必ず一日以内に百灶をお離れになるよう。
チェン
感謝する。
そうだ、一つ聞きたいことがある。昨日から今日にかけて、赤い髪と角を持った大柄な龍を見かけなかったか?
警戒する巡防営守衛
いえ、見かけていませんが……
ですが、その風貌を聞く限りでは……
チェン
……いや、聞いてみただけだ。
助かった、失礼する。
警戒する巡防営守衛
待ってください! どこに行くつもり――
これは……集合の笛!?
あっちで何かあったのか?
チェン
何だ……?
巡防営哨官
下がって! 皆さん下がってください! 近くのものに身を隠すように!
各隊に告ぐ――歩哨所周辺の市民を守れ!
うろたえる巡防営守衛
あ……あっちの巨大な黒い群れは、何なんだ……?
夜が更け、重い暗雲が月を覆い隠したこの時、ある「軍隊」が突如街に現れた。
号令もなく、軍鼓の音もなく、甲冑と武器とがぶつかる音も、行軍が大地を踏み鳴らす震動もない。
厳かで音もない甲冑兵たち。輪郭は曖昧で、底知れぬ死を思わせる静寂を纏いながら、歩哨所へと漂うように近づいてきた。
うろたえる巡防営守衛
き……聞いたことないか? 昔、百灶がまだ移動プラットフォームに乗ってなかった頃、街の中で幽霊を見たって話……
そう、陰兵借道ってやつを……
警戒する巡防営守衛
説話集の都市伝説なんて信じてるのか? どうせ最近の異常気象の影響で、蜃気楼が見えてるだけだろ!
うろたえる巡防営守衛
そうは言っても……あの蜃気楼、本物にしか見えないぞ。
待て、あいつらの甲冑、俺たちのと全然違うぞ!
あれは蜃気楼なんかじゃない――
大軍が近づき、守衛はようやくその姿を捉えた。沈黙した、顔の輪郭が曖昧な兵士たちはひどく不気味で、古式の鎧には血痕が染みついている。まるで千年の時を超えた神殺しの怨霊のようだ。
守衛が反応する間もなく、兵士の握る刀が顔面に迫っていた。
???
下がれ!
「禁軍の若き教官」
……影?
禁軍の見習いが剣を横に薙いだが、相手の攻撃を逸らすのが精一杯だった。錆びついた長矛に込められた凄まじい力に、彼女はうろたえる。
鋭い刃が彼女の頭のすぐ上を掠めたかと思えば、すぐに予想外の角度で切り返し、急所を狙ってくる。
「禁軍の若き教官」
形ばかりか――
彼女が斬りかかると、一人の甲冑兵が灰となって消えた。
しかし奇妙なことに、残りの兵士たちは彼女を敵と見なすことはなく、がらんとした街に沿って、ただ沈黙したままどこかへと進軍する。
巡防営哨官
校将!
「禁軍の若き教官」
各隊へ伝令を。この甲冑兵は尋常の敵ではない、くれぐれも用心せよ。
どうやら我々に敵意を持っているわけではないようだ。こちらから衝突を起こしてはならない。
彼らの進路にいる人たちを避難させ、状況を見守るように。
巡防営哨官
すみません、こいつらは一体何者で、どこから来たんですか……?
「禁軍の若き教官」
……器鬼だ。
人を遣って、直ちに状況を司歳台に伝えろ。
この器鬼の軍隊がただ行進するだけなら問題ない。だがもし民を脅かしたり、立ち入り禁止区域に侵入したりといった行動が見られた場合は、容赦なく阻止するように。
巡防営哨官
はっ!
「禁軍の若き教官」
これほどの動乱とは……歳の陵墓内部の情勢は、もはや一刻を争うということか。
一体、陛下はどのようなご意思で……
あれは……もう戦が始まったのか?
……赤い斬光だと?
慌てる人々
何だこいつら……この軍隊はどこから湧いてきたんだ!?
おい、こっちに向かってくるぞ! 助けてくれ!
気品ある女性
「字鬼」……
未だに古の形姿を保ったままですね。何者かの忘れ得ぬ古き夢、といったところでしょうか?
……「あれ」が目覚めようとしているから? それとも、あなたが帰ってきたから?
チェン
危ない!
ご婦人、怪我はないか――
気品ある女性
……
ありがとうございます。
この恩には、どう報いればよいでしょう?
チェン
いや、それほどのことは……
この怪物たちは、どこから湧いてきたかも不明の危険な奴らだ。どうか気をつけてくれ。
チェンはそう言いつつ、目の前の女性が落ち着き払っており、騒ぎなど気にも留めていないことに気がついた。女性はその場で振り返り、視線を逸らすことなくチェンの目をじっと見つめている。
チェン
キミは……
相手を見定めるような女性の視線に気づいたチェンは、すぐに赤霄を鞘に戻した――すでに手遅れだったが。
気品ある女性
炎氏の末裔だったのですね。
チェン
……いや、おそらく誤解だ。私は――
気品ある女性
あなたから見て、一人の志を以て万人の志を奪う、一人の智を以て万人の智を啓く、この二つにはどのような違いがありますか?
チェン
なぜそのような質問を?
気品ある女性
すぐには答えられない、と。
チェン
今は緊急事態だ、そんな話をしている場合ではないだろう。
気品ある女性
残念です。
ですが、またいつかお話できるかもしれませんね。
……また、いつか。
チェンが反応する間もなく、女性は人混みに消えていった。
チェン
……変わった人だ。
そういえば、突然現れたこの怪物たちは……「歳獣」とやらに関係しているのか?
どうやら、同じ方向から来ているようだが――
巡防営の列が目の前を通り過ぎ、ズオ・ラウは壁の後ろへと身を隠した。
ズオ・ラウ
百灶は一体どうなっているんだろう……この人たちは誰の命令を受けていて、どうして界園から持ち出したこの印を狙っているんだ?
それにあの書状は、間違いなく監正様のものだった……でも、彼女はどうしてこの人たちと――
また追手か!?
いや、違う。これは……
過去に関する無数の絵画が彼の脳裏を駆け巡り、司歳台所蔵の大討伐絵巻で止まった。
ズオ・ラウ
……父上の書斎にも、似たような甲冑兵の絵巻が掛けられていた気がする。
まさか……器鬼か!?
彼が考えを巡らせた刹那、先頭の器鬼が烈風のごとく襲いかかってきた。
巡防営守衛
危ない!
黒い器鬼は一瞬で砕け散り、近くの壁に濃い墨痕を残した。
ズオ・ラウ
(この墨痕……器鬼の類……字鬼ということか?)
(あり得ない。まさか、あの消えた代理人が……)
巡防営守衛
そこの方! ご無事で――
ズオ・ラウ
これ以上追ってくるなら、容赦しません!
巡防営守衛
ご、誤解です!
私はただ、怪物に襲われていたあなたをお助けしようと……
ズオ・ラウ
私を捕らえないのですか?
巡防営守衛
はい?
ご冗談を……私が先程受けた命令は、持燭人の方々を手助けし、辺り一帯の怪物を掃討することだけです……
ズオ・ラウ
では、私以外の持燭人を見かけましたか?
巡防営守衛
い、いえ。
ズオ・ラウ
(街で器鬼による騒動が発生しているのに、司歳台はなぜ対処する素振りもなく沈黙を保っているのだろう……?)
(それに巡防営の人たちも、明らかに違う二つの命令を受けているようだ……)
(……監正様にお会いしたら、事情がはっきりするまで聞いておかなければ。)
失礼しました……私が誤解していたようです。お許しください。
ここは危険ですので、あなたもお気をつけて。
そう言い残すと、ズオ・ラウは身を翻して刀を一薙ぎし、近くの字鬼たちを始末する。そして瞬く間に路地の奥へと消えていった。
巡防営守衛
な、なんて身のこなしだ!
???
ちっ……とんだ逃げ足の速さね。
ズオ・ラウ
こっちの方向に進むほど、字鬼の数が増えていく……
この字鬼たち、いったいどこから……
――出てきなさい!
モー・イー
はいはい……出てきてあげたらいいんでしょ。そう怒らないでよ。
ズオ・ラウ
あなたは――!
「老天師」
それと、そこのあんたは、私と一緒に来なさい。
モー・イー
私が……?
「老天師」
持燭人の小僧と一緒に入ったら、そりが合わずにケンカになるのがオチでしょ――あんたの探し物は、その子に探させればいいわ。
ズオ・ラウ
ずっと私についてきているようですが、何が目的ですか?
モー・イー
ずいぶん嫌そうね? 一応は顔見知りなんだから、少しは再会を喜びなさいよ。
ズオ・ラウ
なっ……
老天師があなたを逃がしたことには、きっと彼女なりの理由があるのでしょう。
ですが、私は信用できません。あなたという……山海衆の者を。
モー・イー
はいはい……優しくて義侠心溢れる司歳台のズオ公子にとっては、私たちみたいなならず者なんてお気に召さないんでしょうね。
だけど今のあなたは、司歳台のお仲間から追われる身でしょ。少しは私に協力したらどう?
ズオ・ラウ
その件については何らかの誤解があってのことです……監正様にお会いできれば、自ずと――
待ってください、なぜ私が司歳台に追われていると知っているんですか?
モー・イー
救いようのない朴念仁ね! さっきあなたが囲まれてた時、私が助け舟を出してあげてなきゃ、とっくに捕まってたじゃない!
ズオ・ラウ
あれは――あなたが?
モー・イー
そうよ! 司歳台が誰かをとっ捕まえようとしてる時に邪魔するのなんて、私以外にいないでしょ?
わざわざ助けてあげたんだし、少しは見直してくれてもいいんじゃない?
ズオ・ラウ
――!
近くで器鬼が暴れています。あなたは――
……まあ、気をつけてください。
モー・イー
ちっ……面倒なのがわらわら湧いてきたわね。思ってたより状況はよくなさそうだわ。
茶番はここまでよ。界園から持ち出したものはどこ?
ズオ・ラウ
なっ……? あなたまで狙っているのですか?
……教えませんよ。
少女は振り返り、絶えず集まってくる字鬼たちを指した。
モー・イー
それで、あなたはこいつらに対抗する手段を持ってるの? ないなら私の言うことに従いなさいよ。
ズオ・ラウ
は?
モー・イー
その印、使い方は知ってる?
ズオ・ラウ
いえ……知りません。
モー・イー
じゃあさっさと出しなさい!
ズオ・ラウ
……!
しばし躊躇った末に、ズオ・ラウはポケットから大切にしまっていた「ぬいぐるみ」を取り出した。
モー・イー
この色……本当に彼女なのね。
どこで手に入れたの?
ズオ・ラウ
書斎だったか、それとも祠だったか……
もうはっきりと思い出せません……なぜか、界園での記憶はひどく曖昧なんです。
こちらからも訊きたいのですが、この印はあなたの言う炎国と歳獣の戦争を阻止できるものなんですか?
モー・イー
それは後々の話。今は街中にのさばってる化け物の始末が先よ!
モー・イーは無遠慮に印を奪い取った。
ズオ・ラウ
あなたって人は――!
モー・イー
残局捨て尽くし、生の一手を打つ――
少女は前へ飛び出し、ズオ・ラウとの距離を取る。
ズオ・ラウ
(――これは、あの日の禁術!)
待ってください、街中でそのような――
モー・イー
点墨俯仰して青簡を成し、春秋開閉して人を叙説す――
山海之衆、請い願わん。十二の五その名を頡(ジエ)、顕現せよ!
彼女は印を手に、神妙な面持ちで呪文を唱えた――
しかし……何も起こらない。
モー・イー
うーん……こういう使い方じゃないみたいね。
アテが外れたわ。
ズオ・ラウ
はあ!?
モー・イー
でもまあ、ちょうどいいわね。
もうしばらく借りておくわね。使い方が分かったら返してあげる。
ズオ・ラウ
待て! 逃げるな!
チェン
太陽が昇ると同時に、あの怪物たちは消え去った。
どうやら、奴らは全部ここから出てきたようだ。ここが根源というわけか。
「天鏡閣」……ここが天鏡閣なのか?
冷淡な女性
誰?
そこで止まりなさい!