混戦

ドーベルマン
Ace!
Ace
よう、全員無事らしいな。
ドーベルマン
まあな。だが、お前とは合流地点で落ち合う手はずだろう。なぜここへ? それに、単独行動とは――
レユニオン構成員
いたぞ! 中枢区画から逃げた連中だ!
ドーベルマン
チッ……まったく、しつこい追手だな!
E2小隊、迎撃準備を――
Ace
待て、ドーベルマン! やり合うな、撤退を優先しろ!
――アーミヤ、ドクター! 行くぞ!
ドーベルマン
! 確かに……この場で戦ってもどうにもならん、か。
Ace
ああ。今はとにかく、合流地点へ急いだほうがいい。
ドーベルマン
そうだな。……ところで、Ace。隊員たちはどうした?
レユニオン構成員
――奴らめ、どこへ行った……? この辺りにいるのは間違いないんだ、探せ!
ドーベルマン
ッ、向こうからも追手が……今度は回避しきれんな。
Ace
やれやれ、仕方ないか。――こうなったら……
ドクター、指示をくれ。昔みたいにな。
アーミヤ
あっ、ええと……Aceさん。
実は少しだけ、想定と違う状況になっていまして……
ドクターは……以前の記憶を、失ってしまったようなんです。
Ace
……記憶を……? ……それじゃあまさか、何も覚えてないっていうのか?
アーミヤ
はい、そう聞きました。……ですから……すみません。今は、これまで通りにはいかないこともあると思います。
Ace
…………そう、か。……まあ、お前さんが謝ることじゃあないさ。
……一旦、話を戻そう。記憶喪失にも色々あるらしいが……指揮能力への影響は?
アーミヤ
……ないようです。
以前と同じく、ドクターの指揮は確かなものですから。私が保証します。
Ace
よし。だったら問題ない。これまで通り、ドクターの指示に従うとしよう。
――失くしたものは、いずれ取り戻していけばいいさ。
今はそれより、目の前の問題を片付けなくちゃならんしな。
レユニオン構成員
見つけたぞ、奴らはここだ! 急げ、手早く仕留めろ!
ドーベルマン
……悪いが、話はそこまでだ。構えろ、戦いは始まっている!
Ace
だとよ。――じゃあ、ドクター。命令を。
レユニオン構成員
野獣を放て! あいつらに肉を裂かれる苦しみを味わわせてやれ!
ドーベルマン
――ドクター、Ace! 来るぞ!
Ace
——
Ace
了解。
――E3小隊! ドーベルマンの支援に回れ!
レユニオン構成員
なっ……伏兵か!?
ドーベルマン
なるほど……隊員の姿がなかったのは、敵を挟撃するためというわけか。
Ace
理由はそれだけでもないがな。――通信妨害を受けている以上、隊員たちを合流地点の近くに待機させておくべきだと思ったのさ。そうすりゃ、俺や偵察要員に何かが起きたとしても……
撤退作戦の遂行には支障が出ない。そう判断したわけだ。
ドーベルマン
つまり、お前は小隊を待機させた上で、単独行動を取っていたのか……
Ace
そりゃあ、俺たちE3小隊の最重要任務は、合流地点周辺の安全確保だからな。
それを放棄して、お前たちの状況を確認しに行くってのはリスクが大きい。となると、全員で動くことはできんだろう?
俺たちは戦況を有利に運ぶために来たわけで、間違っても足を引っ張りにきたわけじゃあないからな。
ドーベルマン
はぁ……わかった。この件は、敵を片付けてからゆっくり話すとしよう。
Ace
はいはい。――さてと、アーミヤ。準備はいいか?
アーミヤ
もちろんです! ドクターのサポートも、アーツでの援護も、任せてください!
Ace
ああ、頼りにしてるからな。……それじゃあ、行こうか。
ロドスの指揮は任せたぞ、ドクター。