防衛
前衛オペレーター
っはあ、はぁっ……
レユニオンの奴ら、なんて勢いだ……!
ウルサス憲兵隊長
――おい! そこの貴様ら、何者だ?
こんな時に、ここで何をしている!
前衛オペレーター
えっ? な、何って――
ウルサス憲兵隊長
言いよどむとは、まさか連中のスパイか!?
ドーベルマン
(ウルサス当局に正体を知られたら、面倒なことになる……!)
(となれば――)
アーミヤ
そちらの憲兵さん。
ウルサス憲兵隊長
……子供……?
っ、貴様……感染者か?
そこから動くな! 武器を置け!
ドーベルマン
……! (小声)防護の準備を。向こうが敵対姿勢を見せたら、すぐに――
待て、これは霧か……? 一体どこから……
アーミヤ
お願いです、話を聞いてください! 我々の共通の敵は誰なのか、本当はあなたもよくわかっているはずですよね?
ッ――! ドーベルマンさん!
ドーベルマン
ああ! ――重装オペレーター! 敵襲だ!
ウルサス憲兵隊長
な、何ッ……!?
???
......
アーミヤ
……レユニオン……!
ドーベルマン
アーミヤ、気をつけろ……
ほかの連中とは何かが違う。奴は恐らく、相当の実力者だ!
???
フン、逃げ出すか……
無駄なことを。
行け。奴らを八つ裂きにしろ。
レユニオン構成員
――了解。
ドーベルマン
あの動き……部下の練度も相当高いな。
となると、率いる彼女はレユニオンの幹部クラスか……?
アーミヤ
……先ほどから、段々と霧が濃くなってきていますね。この機に乗じて、奇襲を仕掛けてくるかもしれません。
憲兵団のみなさんも、すぐにここから離れてください!
退路が断たれる前に離脱しなければ――
ウルサス憲兵隊長
――断る。行くなら、貴様らだけで行け。
……見逃してやるということだ。さっさと消えるがいい。
アーミヤ
……
ウルサス憲兵隊長
我々は、この場を死守せよと命を受けている。持ち場を離れるわけにはいかんのだ。
……子ウサギよ。貴様のような感染者が、ここを訪れた目的に興味などないが……
この街を破壊するために来たのなら、いずれ必ず罰を受けることになる。ウルサスの潰えぬ怒りの炎によって、な。
しかし、そうでないのなら……ここで起きていることは、貴様らとはなんの関係もないことだ。
アーミヤ
――わかりました。
ウルサス憲兵隊長
ならば行け。これ以上構っている暇はないのでな。
――ウルサス人たる者、敵に背を向けるわけにはいかんのだ。
アーミヤ
……
ありがとう、ございます。
アーミヤ
行きましょう、ドーベルマンさん!
ドーベルマン
了解。――総員、第一合流地点へと向かえ!
グズグズするな! 各小隊、速やかに行動せよ!
???
......
ウルサス憲兵隊長
来い、感染者ども!
どうした、突っ立っているだけでは始まらんぞ!
???
チェルノボーグのクズ野郎が……
――皆殺しにしてやる。