合流
近衛局隊員
ご報告します。
チェン
どうした。
近衛局隊員
レユニオンの大部分が撤退したようです。
アーミヤ
チェン隊長。こちらも、一通りの対処は完了しました。
チェン
……わかった。
ならば、数日前に捕らえた、レユニオン構成員と思しき容疑者たちはどうだ。
何か、奴らから聞き出せたことは?
容疑者
……
近衛局隊員
このクロスボウに見覚えはあるか?
容疑者
……
近衛局隊員
……では、扱い方はわかるか?
弾薬の構造はどうなっている?
それに、スラムで何をしていた?
――龍門で、一体何をするつもりだったんだ?
容疑者
…………
近衛局隊員
……いえ、何も聞き出せていません。
奴らはずっとだんまりでして。
あるいは……本当に、何も知らないのかもしれませんが。
その場合、先ほど制圧した連中と同じで、命令に従うだけの手駒みたいなものなんでしょうね。
チェン
――なんとしても口を割らせろ。
そのためなら、何かしらの方法を取っても構わん。
小隊の情報、指揮の方針、情報源、部隊の配置状況……
奴らの知るすべてを引き出すんだ。
その上で、内容は残さず私に報告しろ。
どのようなことでも、新しい情報であれば、即刻伝達するように。
近衛局隊員
了解!
アーミヤ
もしかして、近衛局のほうではすでに、レユニオンの構成員を捕縛していたんですか?
チェン
いや。正確には、その疑いがある人物しか押さえられていない。
いくら推測を重ねたところで、容疑は容疑にすぎないからな。
チェン
――ホシグマに連絡を!
主力部隊の状況はどうだ?
まさか今も、例の感染者に勝手を許しているのか?
近衛局隊員
それが、向こうのレユニオンも撤退した様子とのことで……
おとり作戦の可能性を警戒して、ホシグマ督察が調査に当たられているそうです。
チェン
チッ。相手は一人だというのに……
行くも戻るも、奴の気の向くまま、とは。
……
アーミヤ。次の任務はわかっているな?
アーミヤ
やはり、ミーシャさんの奪還……ですね。
チェン
その通りだ。
今回はキミたちにも、共同で動いてもらいたい。
近衛局が攻撃の主体となる。そこでロドスには、対象の捜索と切り込み役を担当してもらおう。
とは言っても、戦闘のほうは、撤退するレユニオンを足止めしてくれるだけで構わない。
アーミヤ
……わかりました。
フランカ
でも、レユニオンを探すってなると……逆にこっちが見つかるリスクもあるわよね?
今でさえ、偵察チームはサポートが足りてないっていうのに……
あたしたちだけじゃ、どうしようもないわ。
アーミヤ
であれば、ここは専門家を頼りましょうか。
フランカさん、ペンギン急便に連絡してください。
もう一度、お二人の手をお借りするしかないようですから。