決断

レユニオン構成員
……え……?
嘘だろ……!? 嘘だって言ってくれよ……!
スカルシュレッダー! スカルシュレッダー……!! ど、どうしてこんなことに……!
と……とにかく、ミーシャにこれを見せるわけにはいかない……!
誰か、応急処置ができる奴を呼んできてくれ!
クソッ……メフィストの奴は何してる!? どうして助けに来ないんだ!?
別の計画があるとかなんとか言ってたが……どういうつもりだあの野郎!
あいつさえいれば、助かったはずの仲間は大勢いるってのに……!
W
だけど、あんな薄情者に期待するなんて、ちょっと無理があると思わない?
レユニオン構成員
……っ……
W
ね? だから、どうにもならないことで自分を責めたりしないほうがいいわよ。
レユニオン構成員
……ああ。……W、さっきは力を貸してくれてありがとう。
お陰で、あいつを連れて帰ることだけはできそうだ。
W
どういたしまして。感謝は行動で示してくれると嬉しいんだけど。
レユニオン構成員
当然、そのつもりさ。俺たちで、お前の撤退を援護するよ。……ただ……一つだけ、頼んでもいいか?
ミーシャのことを、守ってやってほしいんだ。
W
ええ、もちろん。だって――
ミーシャ
――私には、まだ利用価値があるから。……でしょ?
レユニオン構成員
……ミーシャ……
ミーシャ
……スカルシュレッダーと、二人きりにして。
あの子のこと……任せてほしいの。
レユニオン構成員
しかし……
……
……いや、わかった。
それじゃ……W、あとは任せたぞ。
W
はいは~い。
ミーシャ
……ねえ、聞こえなかったの?
二人きりにしてほしい、って言ったんだけど。
W
でもあんた、そろそろここを離れたほうがいいと思うわよ?
ミーシャ
……
W
だってもうじき、ロドスと近衛局が攻め込んできて……
足止め役のレユニオンたちは、み~んな死んじゃうでしょうから。
それにしても、迷惑な話よねえ。
あんたのために、大勢の人が死んでいくなんて……
と~ってもお気の毒さま。
ミーシャ
……あなたにはもううんざり。
そんなこと言ったところで、私からは何も得られないよ。
W
アハハ、こわいこわ~い。
ところで、あのウサギちゃんはまだあんたのことを気にしてたみたいねえ?
だけど、近衛局様のチェン隊長はどうかしら?
あたしの予想だと~、あの人はきっと、誰にも情けをかけたりしないでしょうね。
確かに、あんたを利用するために生かしておくことはするかもしれないけど――
そのあとどうなるか、なんてことは……ウルサスで散々見てきたんだから、わかってるでしょ?
ミーシャ
……
W
それじゃ、行きましょうか。よかったわねえ、今ならまだ間に合いそうよ。
とはいえ、ほかの人のことは成り行き任せになっちゃうんだけど……
どの道、あの人たちの運命はもう決まっちゃってるでしょうしね。
ほ~んと、心底同情するわ。
ミーシャ
……!
W
あ、そうそう。
全部見てたなら、わかってると思うけど――
その状態のスカルシュレッダーを連れ帰る余裕なんてないわよ。残念ながら、ね。
ミーシャ
ッ、黙れ!
W
やだ、本当のことを言ったまでじゃな~い。
結局、ここには希望なんて残ってないんだから。
ま、それがちゃ~んと理解できたら、そう言いに来てちょうだい。
ミーシャ
……ううん。
私は、必ず……
スカルシュレッダーを、生き返らせてみせる。
あの子は死なない……絶対に、死んだりしない。
……それに……ここにいるのがあの子なら、皆を守るために行動したはず。
そう……あの子だったら、絶対に。
……
……あの子が守ろうとした皆は、感染者で……
今は……私も、同じ立場にいる。
私たちには、行くあてなんてないけど……
それでも、皆……守るべき人たちなんだ。
スカルシュレッダーの……
……
だから、私は絶対――