騎士
医療オペレーター
きゃっ――!
前衛オペレーター
! 危ない!!
医療オペレーター
だ……大丈夫です、このくらい……かすり傷ですから……!
アーミヤ
包囲網が、少しずつ狭まってきています……早くここから抜け出さないと……!
ドーベルマン
そうは言っても、今の人数では守りに入るしかない……! 包囲自体の突破口は見つけたが、増援がなければどうにもならんぞ!
アーミヤ
……わかりました。であれば、もう少しだけ耐えてください!
敵方の先鋒には、我々――術師オペレーターが対応します! みなさんは、狙撃手を優先的に攻撃してください!
メフィスト
アハハ! いいねえ、その調子だ! ――F3からE5へ!
ドーベルマン
チッ、あのガキ……!
メフィスト
素晴らしい! そのまま行くよ! ――次はB4からB5だ!
前衛オペレーター
! 敵が後方から回り込んできます!
アーミヤ
であれば、牽制を! 重装オペレーターを二人、狙撃オペレーターを一人、対応に回してください!
メフィスト
それじゃ、今度は――H2からH6!
医療オペレーター
嘘……!? あ、あの人たち、突撃してきますっ!
Ace
っ、前衛オペレーター! 奴らを抑えろ!
メフィスト
わお、いい表情するじゃないか。もっと苦しんで見せてよ!
――さあ、今だ! C7へ! 奴らのルークを蹴散らせ!
アーミヤ
術師!? 一体どこから!? ――まさか、重装兵の背後に隠れて……!
ドーベルマン
ッ来るぞ、伏せろ!
医療オペレーター
きゃああっ!
前衛オペレーター
ぐ、ッ……
メフィスト
――死ね、死ね! 雨に打たれる炎みたいに、惨めに消えろ! アハハハハ!
アーミヤ
っ……あんな指示で――チェスの駒でも動かすような一言で……
粗暴な構成員たちをたった一人で制御して、あれほど正確な指揮を執るだなんて……!
このままでは、向こうに有利な展開へと持ち込まれて――
ドーベルマン
少し見方を変えてみろ。あのガキが部隊の要なら、奴さえ抑えればどうとでもなるということだ!
――総員、奴らに付け入る隙を与えるな!
……クソッ……しかし何にせよ、時間がないぞ……!
アーミヤ
ええ! これ以上、足止めを喰らうわけにはいきません……!
何か……何か方法を見つけて、この状況を打開しなければ――
ドクターや、みなさんの身に危険が……!
レユニオン構成員
う、うわああああっ!!
メフィスト
――えっ……?
……一体……何が起きてるんだ? ――僕の兵士が、吹き飛ばされた……?
…………
あれは……何だ?
???
――到着が遅いと思えば、こういうことか。お陰で、待ち時間のあいだに、市民の避難誘導まで済ませてしまったが……
アーミヤ
! その声は……!
???
――さて、道を開けてもらおうか!
レユニオン構成員
うわっ!?
???
皆、今だ! 敵が陣形を整える前に、一気に仕掛けるぞ!
アーミヤ
――ニアールさんっ!
ニアール
アーミヤ、無事で良かった。
ひとまず、話はあとだ。まずは撤退しよう。
ドーベルマン
ああ! 助かったぞ、ニアール。お前がいてくれてよかった。
ニアール
いいや、そちらが信号弾で正確な座標を教えてくれたおかげだ。……しかし、これは確かに厄介な状況だな。
ニアール
ときに――
あなたがDr.{@nickname}か?
ニアール
――カジミエーシュの耀騎士(ようきし)、ニアール。あなたたちを迎えに参上した。