官僚主義
アーミヤ
こうなってしまったからには、我々に選択肢などありません。
そちらにご協力をいただけない場合には、ロドスだけでも救援に向かいます。
これは、龍門との協定に反する行為ではないはずですし……
チェン
――無論、近衛局も同行するつもりでいる。
アーミヤ
……そ、そうでしたか……!
……
では、ロドスを代表して感謝申し上げます。
……私も、わかってはいるんです。龍門にとって、感染者は――
チェン
些細なことだ、気にするな。
ただし、言っておくが、近衛局の部隊が廃都市内部に入ることが可能かどうかはわからんぞ。
こちらは、あくまでレユニオンへの対処を最優先として行動する以上――
相手の出方に合わせて動くことになるからな。
……とはいえ、可能な範囲のことならば、必ずキミの力になろう。
アーミヤ
はい……それだけでも、十分です。
……ありがとうございます、チェン隊長。
チェン
いや。全面的な協力までは約束できず、申し訳ない。だが、私にも使命があるのでな。
さて……そちらの医者にも、今の会話は届いているのだろう?
聞いての通り、私はロドスに同行するつもりだ。
ケルシー
――――
……いいか、アーミヤ。以降も注意深く行動するように。状況は単純ではないからな。
アーミヤ
はい、気をつけます。
ケルシー
よろしい。……それでは、任務に取りかかろう。こちらでは、得られた情報を統合し、状況を整理しておいた。
加えて、救援部隊の編成及び派遣もすでに済ませてある。
だが、この救援部隊では、メテオリーテとほかの二人がいる地点まで進入することはできない。
つまり、彼女たちの命運は君に委ねられているということだ。
アーミヤ
……わかりました。
アーミヤ
メテオリーテさんたちを、助けに行きましょう。
ケルシー
ならば、座標を送信しておこう。
ただし、安全を最優先として行動するようにな。
アーミヤ
はい、ケルシー先生。
ホシグマ
では、出発はいつにいたしますか?
チェン
今だ。
ホシグマ
了解です。小官のほうで準備をしつつ、近衛局の人員にも知らせてきましょう。
チェン
ああ、頼む。
チェン
アーミヤ、あと10分で出るぞ。
アーミヤ
了解しました。
アーミヤ
……みなさん、どうかご無事で……